黒ずみ毛穴のおすすめ化粧品とは?毛穴の黒ずみを除去するケア方法

黒ずみ毛穴のおすすめ化粧品とは?毛穴の黒ずみを除去するケア方法

毛穴が黒ずみ、肌にポツポツと黒い粒が見えている。
鼻やTゾーンの毛穴の黒ずみは目立ちやすく、洗顔をしてもなかなか消えてくれません。 特に「いちご鼻」とも呼ばれる鼻の黒ずみ毛穴は、ファンデーションを塗っても隠しきれず、時間が経つと浮いてしまいがちです。

しっかり洗顔やスキンケアしているはずなのに、毛穴の黒ずみが全然キレイにならず困っている方は、間違ったケアをしている可能性があります。
黒ずみ毛穴をなくすためにはただ洗顔をするだけではなく、洗顔料、保湿剤、保湿方法を見直し、毛穴の詰まりや開きもケアする必要があります。

当記事では、黒ずみ毛穴を除去するためのスキンケアの方法や、毛穴の黒ずみに悩んでいる人におすすめの化粧品を解説します。

毛穴の黒ずみはセルフケアで本当に治せるの?

黒ずみ毛穴とは

毛穴に黒ずみができてしまった場合、状態によってはセルフケアで徐々に改善していくことが可能です。
ただし、長年放置してしまった状態の黒ずみや、色素沈着を起こしている場合、また毛穴が開いてたるんでしまっている場合は、セルフケアだけですぐに改善することは難しいです。

黒ずみ毛穴を改善する方法としては、自宅で行うスキンケア以外にも、エステやクリニックなどで行う毛穴洗浄、毛穴吸引などがあります。
しかし、毛穴洗浄や毛穴吸引は1回あたり5千円~2万円程度と費用が高いため、誰もが気軽にできる対策ではありません。

どの方法を選んだとしても、黒ずみ毛穴を改善するためには、自身で行うスキンケアが欠かせません。

セルフケアだけで黒ずみ毛穴を改善していくためには、毛穴が黒ずむ原因や毛穴のタイプを知り、適切なスキンケアを行うことが大切です。

毛穴に黒ずみができる原因

毛穴に黒ずみができる原因

毛穴が黒ずむ原因は主に2つあり、毛穴に詰まった皮脂や古い角栓(タンパク質)によるものと、色素沈着によるものです。

角栓とは皮脂と古い角質が混ざり、毛穴に栓をするように詰まることで生まれます。
皮脂の分泌量が増える思春期ごろからでき始めるもので、黒ずみをつくる要因の一つです。

角栓の詰まりによる黒ずみ毛穴

詰まりによる黒ずみ毛穴

毛穴の黒ずみで多いのが、皮脂や角栓が毛穴に詰まり、空気や紫外線にふれることで酸化して黒くなるケースです。

通常は、洗顔やクレンジングで毛穴の皮脂汚れや角栓は落ちていきます。
しかし、毛穴の出口が狭くなると内部に皮脂や角栓、メイク汚れなどが詰まったままの状態になることが要因です。

皮脂やメイク汚れが毛穴に残る

毛穴が開いた状態で洗顔をしないと、内部までの汚れが落としきれず、皮脂や角栓、ファンデーションや日焼け止めによるメイク汚れ、ホコリなどが詰まりやすくなります。

肌表面はザラついている

皮脂や角栓による黒ずみ毛穴は、触ると皮膚の表面がザラザラしています。
特に鼻やTゾーンにできることが多く、鼻が黒くプツプツしている状態を「いちご鼻」と呼ぶことがあります。

無理に角栓を押し出すと悪化する

目立つ毛穴の黒ずみを取ろうと、指やピンセットで毛穴を押しつぶしたり、毛穴パックを繰り返すことで毛穴が開いた状態になり、汚れが溜まりやすくなる場合もあります。

毛穴の詰まりをつくる要因
  • 洗顔で皮脂、角栓を落としきれていない
  • メイクや日焼け止めの汚れが落としきれていない
  • 指やピンセットで毛穴の汚れを押し出してしまう

色素沈着によるメラニン毛穴

色素沈着によるメラニン毛穴

色素沈着による黒ずみ毛穴は、別名「メラニン毛穴」とも呼ばれます。
メラニン毛穴は、毛穴の周りを囲うようにドーナツ状に黒ずみ、小さなシミが無数にあるに見えるのが特徴です。

毛穴が紫外線や摩擦を受けて発生

肌に紫外線を浴びると、皮膚のメラニンが活性化されて色素沈着を起こし、毛穴の周りが黒ずむことで目立つようになります。
紫外線以外でも、皮膚の摩擦や乾燥で毛穴が刺激を受け、メラニンが生成されることもあります。

肌表面にザラつきはない

メラニン毛穴の場合、皮脂や角栓の詰まりがないため、皮膚表面を触ってもザラザラはしていません。

過度な毛穴パックやスクラブ洗顔も原因に

色素沈着をしてしまった場合、洗顔やクレンジングで落とすことはできず、改善には時間がかかります。
毛穴パックやスクラブ洗顔を繰り返すことで肌が刺激を受けて、色素沈着につながる場合があります。

毛穴に色素沈着をつくる要因
  • 日焼け止めをせずに紫外線を浴びる
  • 肌の乾燥や摩擦が多い
  • 頻繁な毛穴パックやスクラブ洗顔

毛穴の黒ずみケアは自宅のスキンケアは欠かせない

理想の毛穴の状態とは

皮脂や角栓の詰まりによる黒ずみ毛穴、色素沈着によるメラニン毛穴は、どちらも自宅で行う毎日のスキンケアは欠かせません。
ただし、黒ずみを取ろうと角栓を無理に押し出したり、毛穴パックを頻繁に行うことで、毛穴が開きやすくなります。

毛穴は本来、皮脂の分泌や老廃物を排出するために自然に開閉を繰り返します。
しかし、毛穴が引き締まらず開きっぱなしの状態では、汚れが詰まることで角栓ができやすくなり酸化を促します。
また、紫外線を日常的に受けてしまったり、ゴシゴシと擦って洗顔をしてしまう、マスクなどで常に肌に摩擦がある、肌が乾燥しているなどの状態は、皮膚表面のダメージを受けやすくなります。

理想的な毛穴の動きは、日中はしっかりと閉じてキメの細かい肌でありながら、洗顔時にはしっかりと開き内部まで汚れが落ちやすくなる状態です。
いくら毛穴パックやスクラブ洗顔、専門的な毛穴洗浄などで一時的に除去できたとしても、この毛穴の動きを作れないと、すぐに黒ずみ毛穴が発生してしまいます。

できてしまった黒ずみ毛穴は、自宅での適切なスキンケアなくしては、改善することはできません。

黒ずみ毛穴を予防する毎日のセルフケア

黒ずみ毛穴のデイリーケア

黒ずみ毛穴がすでにできてしまい、セルフケアをしていきたい場合には、それぞれの目的にあったケア方法を取り入れましょう。

毛穴の黒ずみを作らない・増やさないために、毎日のスキンケアを正しく行いたい。
こんな方には、以下の方法をおすすめします。

洗顔前に蒸しタオルや湯船で肌を温める

洗顔前に蒸しタオルを顔に乗せて数分温めることで、毛穴が開きやすくなります。
毛穴が開くと、奥に詰まった皮脂や角栓が浮き上がり、洗顔で落としやすくなります。
ただし、あまり熱すぎるタオルは肌への刺激になるため、心地よい温かさのものを使用しましょう。
また、洗顔前に湯船につかると肌が柔らかくなり、角栓が落ちやすくなるため、湯船に浸かる日を増やすことも大切です。

毛穴が開きやすくなる35~38℃のぬるま湯で洗顔する

洗顔をする際には、体温に近い35℃から少し高温の38℃までのぬるま湯を使いましょう。
熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を引き起こします。
逆に冷たい水では毛穴が引き締まってしまい、汚れが落ちにくくなります。
洗顔回数は朝と夜の2回と決めて、それ以上の洗顔は控えるようにしてください。

洗顔後は保湿をしっかり行う

肌が乾燥すると、うるおいを保とうとして皮脂が過剰に分泌されます。
これが毛穴詰まりの原因になるため、洗顔後はすぐに化粧水で水分を補給し、乳液やクリームでしっかりとフタをして水分の蒸発を防ぎましょう。
肌が十分に保湿されている状態を保つことが、皮脂の分泌を正常に保つ上で非常に大切です。

ビタミンC配合の基礎化粧品を取り入れる

ビタミンCを有効成分として配合している薬用化粧品は、皮脂やメラニンにアプローチする働きがあります。
また、ビタミンCには肌のハリを保つ効果も期待できるため、毛穴が開いていると感じる方にもおすすめです。
デイリーケアとしてビタミンC配合の化粧水や美容液などを取り入れてみましょう。

POINT
大切なのは毛穴を柔らかくすること

毛穴の汚れを取り、毛穴を目立たなくするためのセルフケアは、とにかく毛穴を柔らかくすること。
毛穴が硬くなってしまうと汚れが落ちにくく、日中は開きっぱなしになってしまうため、汚れがどんどんと詰まる悪循環になります。
ですが、毛穴が柔らかくなれば角栓は自然と排出されていき、毛穴が目立たないキメ細かい肌をキープできます。

毎日使える黒ずみ毛穴に悩んでいる人におすすめの基礎化粧品

Nオーガニック ベーシック
価格 セット内容
980円 《トライアルパウチセット》
・化粧水
・乳液
・美容液
・クレイ洗顔料
・ファンデーション

Nオーガニックは、オーガニック植物の魅力を活かしながら柑橘系ベースの精油ブレンドをすべての化粧品に使用している点が特徴。
Nオーガニックのシリーズの中でも、ベーシックシリーズとして人気の高い化粧水「バランシングローション」や乳液「エッセンスミルク」などがセットになったトライアルパウチがおすすめです。

特に美容液「コンディショニングVCエッセンス」は、壊れやすいビタミンCを肌に届かせハリを与えるための新しいビタミンC誘導体美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体と油溶性ビタミンC誘導体をかけ合わせ、さらに3種のビタミンCを生カプセル化して配合。
橙エキスや黄柏エキスなど植物由来の成分を使用した肌に優しい成分設計で、サラッとしたテクスチャーによる使い心地の良さもポイントです。

ディセンシア
価格 セット内容
1,480円 《トライアルセット
エイジングケア10日間集中体験》
・化粧水
・美容液2種
・クリーム
《初回限定》
・洗顔料

エイジングケアに着目したポーラ・オルビスグループのディセンシアシリーズは、10日間分のトライアルセットが販売されています。
基本の化粧水はコウキエキスやルイボスエキスを使用し、肌へのなじみやすさを重視した成分。

また、シワ改善美容液と高保湿美容液の2種類を同封しています。
高保湿美容液には、医薬部外品有効成分であるグリチルリチン酸2Kを配合し、体温でオイルが溶けてなめらかに角質層へ馴染んでいく不思議なテクスチャーです。
整肌成分であるゼニアオイエキスやノバラエキスを配合し、合成香料や着色料、アルコールは含まない低刺激な成分のため、敏感肌の方でも使いやすくなっています。

初めてディセンシアを利用する方には、高密弾力泡で不要な角質や汚れを落とす洗顔料「フォーミング ウォッシュ」も同封されます。

ビーグレン
価格 セット内容
1,490円 《トライアルセット 7日間分》
・クレイ洗顔料
・化粧水
・美容液2種
・クリーム

ビーグレンは洗浄力に注力した洗顔料から、テカりなどを抑える美容液などがまとめて試せる「7 day Special Set プログラム4」トライアルセットが人気です。
特に洗顔料「クレイウォッシュ」には天然のクレイ「モンモリロナイト」を配合し、皮脂や角栓の汚れを泡で吸着して落とす特徴があります。

また、17時間の保湿を実現する「QuSomeローション」は、2種類の浸透テクノロジーで角層上部で水分を閉じ込める役割を持ちます。
美容液「Cセラム」は超微小のカプセルにピュアビタミンCを凝縮し、皮脂バランスを整えながらキメ細かい肌へと導く役割を持ちます。

dプログラム バランスケアセット
価格 セット内容
1,100円 《トライアルセット 7日間分》
・化粧水
・乳液

dプログラムのバランスケアシリーズは、毛穴が目立つ敏感肌のための化粧水・乳液です。
保湿を行う酵母エキスとグリセリンの他、「トラネキサム酸」「グリチルリチン酸ジカリウム」などの肌荒れを防ぐ薬用成分を配合しながら、うるおいを保つためのオリジナル成分「DPコンプレックス」も同時に配合。

パラベン(防腐剤)やアルコール、香料、着色料は含まないため、敏感肌の方にも向いています。
特に、乳液「バランスケア エマルジョンMB」は、肌のうるおいを長時間キープする、サラサラとした新感覚のテクスチャーで、使いやすさも◎。

ライースクリアセラムNo.6
価格 セット内容
1,298円 《トライアルキット 10日間分》
・クレンジングリキッド
・導入美容液
・化粧水
・皮脂ケア美容液

ライスパワーから販売されているライースシリーズの、「ライースクリアセラムNo.6」という皮脂ケア美容液のトライアルキット。
ライースは肌のテカリや毛穴の皮脂トラブルを抑制するためのシリーズで、トライアルキットは10日間たっぷり使えます。
ライース クリアセラムNo.6は医薬部外品として、過剰な皮脂分泌を抑制する効果に有効な成分「ライスパワーエキス」を配合し、皮脂の分泌が多い、毛穴に皮脂が詰まってしまう、ニキビの多いという悩みに焦点を当てた人気の基礎化粧品。

肌が本来必要とするセラミドやNMF(天然保湿因子)を取り除くことなく、余分な皮脂のみをケアします。
紫外線や摩擦、ストレスなどによってバリア機能が低下した肌にアプローチし、過剰な皮脂分泌をコントロールする点がポイントです。

即効で毛穴の黒ずみを除去したい場合のセルフケア

即効性のある黒ずみ毛穴ケア

明日人に会う予定があるから、できる限り毛穴をキレイにしておきたいけれど、洗顔やクレンジングだけでは毛穴の黒ずみが残ってしまう…。
そんな場合には、以下のセルフケアを試してみてください。

綿棒にオイルを染み込ませてマッサージする

綿棒の先にクレンジングオイルやベビーオイルを染み込ませて、毛穴の黒ずみが特に気になる小鼻やTゾーンなどをくるくる回すように優しくマッサージします。
硬くなった角栓がオイルと馴染んで柔らかくなり、指では届きにくい部分の汚れが取りやすくなります。
ただし、綿棒で角栓を押しつぶすのは、肌を傷つけるため避けましょう。

ピーリング

ピーリングは、古い角質や汚れを化学的に分解・除去する方法です。 ピーリング剤に含まれるフルーツ酸(AHA)やサリチル酸(BHA)などが、肌の表面の不要な角質を溶かし、毛穴詰まりをケアします。
肌への負担も大きいため、敏感肌の方や初めての方は低刺激なものを選び、多くても週に1回程度の使用に留めましょう。

酵素洗顔

酵素洗顔は、タンパク質分解酵素や皮脂分解酵素の力で、毛穴に詰まった角栓や古い角質を分解し、取り除きます。
ピーリングに比べて肌への負担が少ないのが特徴です。
週に1~2回程度の使用が目安とされており、洗顔料に混ぜて使うパウダータイプが一般的です。
洗い上がりのつるつる感を実感しやすく、黒ずみ毛穴のケアにおすすめです。

POINT
あくまでも週1回のスペシャルケアとして使用すること

上記のセルフケアの中ですぐに変化があるのはピーリングや酵素洗顔ですが、これらは肌に負担がかかるため毎日は使えません。

ピーリングや酵素洗顔を行うと、皮膚に必要な皮脂や角質も取り除いてしまい、肌が乾燥したり、バリア機能が低下することがあります。
酵素洗顔料やクレイパックは比較的肌への負担が少ないですが、肌の乾燥は皮脂汚れを溜めやすくなる要因となるため、肌が敏感になっている時期や肌荒れがある際には使用を避けましょう。

黒ずみ毛穴のスペシャルケアにおすすめの市販化粧品

週に1回のスペシャルケアとして使用する、肌に優しいピーリングジェルや洗顔料をピックアップしました。
どれもドラッグストアで購入できるアイテムなので、市販品で黒ずみをケアしたい方におすすめです。

DETクリア ブライト&ピール ピーリングジェリー
価格 内容
メーカー価格
1,430円
180ml

薬用化粧水「美顔水」がロングセラーである明色化粧品では、「ブライト&ピール ピーリングジェリー」というエイジングケア向きのピーリングジェルが販売されています。

ジェルは濡れた手で使用できるため、お風呂でも使いやすい点が魅力。
肌に優しい成分でありながら毛穴の黒ずみをしっかりと落とし、肌のハリ・ツヤをキープします。

オバジC 酵素洗顔パウダーDP
価格 内容
メーカー価格
2,420円
180ml

オバジCの「酵素洗顔パウダーDP」は、ビタミンCを配合した酵素洗顔パウダーです。 整肌成分であるピュアビタミンCと、毛穴汚れや古い角質を取り除くタンパク質分解酵素+皮脂分解酵素を配合しています。
さらに、肌を引き締める成分「ユキノシタエキス」も配合し、大人の開きがちな毛穴にもアプローチします。

イニスフリー スーパーヴォルカニック ポア クレイマスク 2X
価格 内容
メーカー価格
1,760円
180ml

イニスフリーから販売されている毛穴パックは、火山噴出物を原料とした洗い流すタイプのアイテムです。
貼って剥がすタイプではないため、毛穴に余計な負荷をかけることなくスペシャルケアができます。

ただし、泥のようなテクスチャーは重めでやや伸びにくく、使用後には肌が乾燥するためしっかりと保湿してあげること。
洗顔後のつっぱり感は少ないですが、あくまでも週に1回程度の使用頻度がおすすめです。

やってはいけない黒ずみ毛穴を悪化させるケア

やってはいけない黒ずみ毛穴ケア

毛穴の黒ずみを早くきれいにしたいと焦る気持ちから、ついつい間違ったケアをしてしまいがちです。
しかし、以下のようなケアは、かえって肌に負担をかけ、毛穴の黒ずみを悪化させる原因になります。

毛穴パック

毛穴パックの中でも特にシートタイプのものは、物理的に角栓を引き抜くことになります。
パックを剥がす際の粘着作用で毛穴周りの皮膚が傷つき、炎症を起こすことがあります。 また、角栓を引き抜いた後の毛穴はぽっかりと開いた状態になり、より汚れが詰まりやすくなります。
さらに、刺激によってメラニンが生成され、色素沈着による黒ずみ毛穴につながる可能性もあります。
一見即効性があるように感じられる毛穴パックですが、内部に埋まった角栓まですべて取り除けるものではないため、効果には限界があります。

指やピンセットで角栓を押し出す

毛穴パックと同様に、指やピンセットで物理的に角栓を無理やり押し出す行為は、肌に大きなダメージを与えます。
皮膚に強い圧力をかけることで毛穴周りの組織が傷つき、クレーターのような跡が残りやすくなります。
指で押し出す際に雑菌が毛穴に入り込み、ニキビや炎症の原因になることがあります。
毛穴は炎症を起こすと角栓が蓄積してどんどんと硬くなり、余計に黒ずみが目立つようになります。

何度も洗顔する

毛穴の黒ずみが気になるからと言って、一日に何度も洗顔をすることは逆効果です。
過剰な洗顔は、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい肌のバリア機能を低下させます。
乾燥した肌はうるおいを補おうと皮脂を過剰に分泌するため、結果的に毛穴詰まりを悪化させることにつながります。
洗顔は朝と夜の1日2回にとどめ、ゴシゴシと擦らずに泡で撫でるように優しく洗うことが大切です。

軽いメイクにもクレンジングオイルを使用する

クレンジングオイルは、ウォータープルーフのファンデーションなど、油性の濃いメイクを落とすのに優れています。
しかし、軽いメイクや日焼け止めのみの日に洗浄力の強いクレンジングオイルを使用すると、必要な皮脂まで過剰に落としてしまう可能性があります。
特にTゾーンや小鼻は皮脂腺が多いため、乾燥を招き、かえって皮脂が過剰に分泌されて毛穴の詰まりを悪化させる原因になります。
軽いメイクの日には刺激の少ないクレンジングジェルやミルクなどに変えるなど、メイクや汚れの濃さに合わせたクレンジング剤を選ぶことも大切です。

POINT
とにかく肌に刺激を与えないようにケアする

毛穴を柔らかく保ち、黒ずみや角栓を悪化させないコツは、肌を刺激しないことに尽きます。
必要以上に肌を触らない、擦らないように心がけ、外的刺激から守るようにケアしてあげましょう。

毎日使用する基礎化粧品やメイク化粧品も同様に、肌への刺激が少ないものが適しています。
ビタミンC誘導体を配合しているものや、肌を引き締める効果に期待できる収れん化粧水などもおすすめです。

黒ずみ毛穴におすすめの化粧品タイプとは?

黒ずみ毛穴をケアするために使用する基礎化粧品はどのようなタイプを選べばよいのか、選び方のポイントをまとめました。
毎日使用するクレンジングや洗顔料、化粧水、美容液などの種類を理解し、これからの基礎化粧品選びに役立ててください。

黒ずみ毛穴におすすめのクレンジング剤
黒ずみ毛穴におすすめのクレンジング剤

クレンジングはオイル系、ジェル系、ミルク系、リキッド系までさまざまなタイプがありますが、基本的には刺激が少ないものを選ぶと良いです。
ただし、低刺激なものは汚れ落ちが弱い傾向にあり、毛穴の内部に詰まった汚れや角栓が落としきれないことも多いです。
濃いアイメイクなどはポイントメイク用のクレンジング剤を使いながら、肌自体は刺激の少ないものを選ぶようにしてください。

今まさに毛穴の黒ずみが目立っている方には、クレンジングジェル、クレンジングバームあたりがおすすめです。

黒ずみ毛穴におすすめの洗顔料
黒ずみ毛穴におすすめの洗顔料タイプ

洗顔料のタイプには、洗顔フォームから洗顔石鹸などタイプがあります。
いつも肌が脂っぽくなるオイリータイプの方には、クレイ洗顔や洗顔石鹸などで皮脂の余分な汚れをしっかりと落とせるものがおすすめです。
特にクレイ洗顔は、天然鉱物の「クレイ(泥)」を原料としており、洗顔料の中に微細な粒子が含まれているため、吸着力があり毛穴の汚れや肌のザラつき除去に適しています。
洗顔後の保湿効果の高いクレイ洗顔を選べば、洗い上がりの突っ張り感もなくスベスベとした肌に仕上がります。

また、週に1回程度のスペシャルケアとして酵素洗顔やパウダーを使用するのも良いでしょう。

黒ずみ毛穴におすすめの化粧水
黒ずみ毛穴におすすめの化粧水

化粧水の役割は、洗顔後に乾燥した皮膚に水分を与えて、肌のキメを整えること。
化粧水を使わなければ肌は乾燥したままになり、乾燥肌を招くため余計に皮脂が分泌されてしまいます。
肌に足りなくなった水分を補う化粧水は、乾燥肌だけではなく、黒ずみ毛穴を予防するうえで不可欠なアイテムです。
化粧水にはさっぱりタイプやしっとりタイプなどさまざまなものがありますが、肌質に合わない化粧水でケアを続けてしまうと、日中の脂浮きや皮膚のガサガサの原因につながります。

保湿力はもちろんのこと、皮脂が多い方はさっぱりと使用できるタイプの化粧水がおすすめです。

黒ずみ毛穴におすすめの美容液
黒ずみ毛穴におすすめの美容液

美容液は使用しない方もいますが、黒ずみ毛穴がある場合にはビタミンCなどの成分が配合されているものの使用がおすすめです。
例えば、「ビタミンC誘導体」には皮脂のケアに役立つ成分であると同時に、メラニンの生成を抑制するため色素沈着の予防に効果的です。
この他、「グリシルグリシン」は毛穴をケアする成分としても知られており、角質を柔らかくして毛穴を目立たなくする効果に期待できます。
また「レチノール」成分がある美容液を積極的に使用すると、古い角質による毛穴にアプローチしてくれます。

レチノール配合品は肌のハリや弾力をサポートする働きもあるため、ふっくらとした肌に保つケアができます。

黒ずみ毛穴におすすめの乳液・クリーム
黒ずみ毛穴におすすめの乳液・クリーム

乳液やクリームには、化粧水を浸透させた肌の水分を逃さないよう、蓋をしてあげる役割があります。
肌の水分をしっかりと閉じ込めることで、乾燥を防ぎ、皮脂の過剰分泌を抑制します。

乳液やクリームを選ぶ際は、保湿力が高い成分(セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど)が配合されたものがおすすめです。
特にセラミドは肌の乾燥を防ぎ、毛穴トラブルが起きにくい健やかな肌へ導いてくれます。
さっぱりとした使用感が好みの方は乳液を、乾燥が気になる方はより保湿力の高いクリームを選ぶと良いでしょう。

べたつきが気になるからと乳液やクリームを避けてしまうと、かえって肌が乾燥して皮脂が過剰に出てしまうため、乳液か美容液は必ず使用するようにしましょう。

黒ずみ毛穴のケアはトータルで変えていくこと

毛穴の黒ずみが気になる場合に、洗顔料やクレンジングだけにこだわって化粧品を買い替える方も多いです。
毛穴の汚れ落ちだけに着目する場合には、洗顔料やクレンジングの見直しはとても大切なアプローチですが、化粧水や美容液も合わせて見直しましょう。
いくら汚れをキレイに落とせたとしても、乾燥肌の方がよりさっぱりするタイプの化粧水や美容液を使用しても効果が見込めません。
また、脂性肌の方がベタつき感の強い乳液や美容液を使用すると、脂浮きはひどくなります。

毛穴の汚れをしっかりと落とし、毛穴を柔らかくしてあげるためには、トータルでケアしてあげることが大切です。