
皮脂が過剰に出て、テカリやメイクのヨレに悩む脂性肌(オイリー肌)さんは、肌の水分量と油分量のバランスを整えるスキンケアが必要です。
スキンケアを見直したい脂性肌さんのために、肌のテカりを抑えて心地よい状態にキープするための化粧水や乳液の選び方、毎日のスキンケアのポイントを解説します。
ライン使いで皮脂のバランスを整えるおすすめのスキンケアも紹介。トライアルセットでまずは肌にあうかを試せる商品をメインで掲載しているのでぜひスキンケア選びの参考にしてください。
テカリの原因は乾燥による皮脂の過剰分泌なので、うるおいを与えながら皮脂をコントロールするケアが大切です。
まずは、脂性肌のバランスを整えるトライアルセットで肌の変化を実感してみましょう。

テレビや新聞、雑誌などでスキンケアに関する知識を幅広く発信している。
脂性肌・オイリー肌の原因と皮脂を抑えるスキンケアの基本の選び方
脂性肌(オイリー肌)は、テカリやベタつきといった見た目の悩みだけでなく、毛穴の開きやメイク崩れ、ニキビなどの肌トラブルにもつながりやすい肌質です。
皮脂を悪者と思いがちですが、実は肌のうるおいを守るために欠かせない成分でもあります。
大切なのは、皮脂を取りすぎず、うるおいとのバランスを整えるケア。脂性肌の特徴と原因を正しく理解し、皮脂をコントロールしながら健やかな肌を保つスキンケアの基本を解説します。
脂性肌ってどんな肌?スキンケア後の肌でわかる見分け方

脂性肌は水分量は足りているのに油分(皮脂)が過剰な状態。テカリやメイク崩れ、毛穴詰まりによるニキビが起きやすいのが特徴です。
家にスキンチェッカーがなくても目安チェックは可能です。洗顔後、スキンケアをせずに10分置いてたときの肌の状態によって脂性肌かどうかを判断できます。
| 洗顔10分後のお肌の状態 | お肌のタイプ |
|---|---|
| とくに変わらない | 普通肌 |
| つっぱったり、乾燥を感じる | 乾燥肌 |
| 皮脂が出ている | 脂性肌 |
| 乾燥を感じるところと、 皮脂が出ているところがある | 混合肌 |
脂性肌・オイリー肌の原因は乾燥による皮脂の過剰分泌
テカリの主な原因は角層のうるおい不足(乾燥)です。肌はうるおいの不足を補おうとして皮脂を多く出し、結果的にベタつき・毛穴目立ち・化粧崩れにつながります。
洗いすぎや強い摩擦、アルコールの使いすぎ、睡眠不足・ホルモンバランスの乱れも、感想による皮脂の過剰分泌の悪循環を後押しします。
- 強い洗浄力での“朝夜ダブル洗顔”
- アルコール高配合コスメの連用
- 保湿を省略/化粧水だけで終了
脂性肌・オイリー肌をなおすスキンケアの選び方
脂性肌を整えるポイントは、「取りすぎない」「与えすぎない」「守りすぎない」の3つ。
皮脂を完全に取り除こうとすると肌が乾燥し、逆に保湿を重ねすぎると皮脂分泌を促してしまうため、バランスを意識したケアが重要です。
- 洗浄:皮脂や汚れをやさしく落とす。強い洗浄力のクレンジングや洗顔は避ける。
- 保湿:油分を控え、うるおいを補う。しゃばしゃば系の軽い化粧水がおすすめ。
- 保護:乳液やジェルで水分を閉じ込める。オイルフリーやさっぱりタイプを選ぶと良い。
3つのステップを意識して選ぶことで、皮脂バランスが整い、テカリやベタつきの少ない健やかな肌を保てます。
脂性肌・オイリー肌のためのスキンケア方法をステップ別に解説
脂性肌のケアで大切なのは、皮脂を落としすぎず・うるおいを守りながら整えること。
毎日のスキンケアを「落とす」「洗う」「潤す」「守る」のステップに分けて、脂性肌を健やかに保つ方法を解説します。
今のケアを少し見直すだけで、テカリやベタつき、メイク崩れを防ぎながら、さらっと心地よい肌へ近づけます。
脂性肌のクレンジングは乳化で皮脂バランスを整える

脂性肌さんは、皮脂が多い=強力なクレンジングが合う、と思いがちですが、実は逆効果です。
洗浄力が強すぎると、肌のうるおいまで奪われて、かえって皮脂分泌を促してしまいます。
“皮脂を落としすぎず、必要なうるおいを残す”ことがクレンジング選びのポイントです。
脂性肌にもタイプがあり、テカリが強い人もいれば、ベタつくのに肌の調子が安定しにくい人もいます。
肌状態に合わせてクレンジングのテクスチャを選ぶと、洗い上がりのバランスが整います。
皮脂やメイク汚れをしっかり落とせるオイルタイプ・バームタイプがおすすめ。
洗浄力が高いぶん、乳化をしてからやさしくすすぐと肌負担を軽減できます。
肌表面は皮脂っぽくても、うるおいが足りていない可能性があります。
そんなときはミルクタイプや水溶性ジェルタイプでやさしく落とすと、洗いすぎを防げます。
どちらのタイプでも、クレンジングをなじませたあと、ぬるま湯を少しずつ加えて白く濁らせる(=乳化)ことで、汚れと皮脂を浮かせてすっきり落とせます。
乳化が不十分だとクレンジング剤が肌に残り、テカリやざらつきの原因になるので、洗い流す前にこのひと手間を忘れずに行うことで、さらに肌が整います。
脂性肌の洗顔には固形石鹸がおすすめ

脂性肌の洗顔は、余分な皮脂だけを落とし、うるおいを残すことが大切です。
成分がシンプルで低油分の固形石鹸は、必要以上に皮脂を取りすぎず、すっきりとした洗い上がりで脂性肌向けです。
泡でやさしく包み込むように洗い、こすらず短時間で済ませましょう。洗顔のやり方次第で、皮脂バランスの整い方が変わります。
毛穴の黒ずみや開きの主な原因は、過剰な皮脂と古い角質が混ざって詰まること。
皮脂量が多い人は、脱脂力の高い不透明タイプの固形石鹸で余分な皮脂をすっきり落とすと、毛穴詰まりを防ぎやすくなります。
ただし洗いすぎは逆効果。泡でなでるように短時間で洗うのがコツです。
皮脂は多いのに、外的刺激で赤みやヒリつきを感じやすいタイプの方は、グリセリンなどの保湿成分を含む透明・半透明タイプの固形石鹸がおすすめ。
マイルドな洗浄力で肌のバリア機能を守りながら洗えるため、洗顔後もなめらかで落ち着いた肌を保てます。
洗顔時は、泡立てネットでたっぷりの泡を作り、泡を転がすように短時間で洗うのがポイント。
熱いお湯は皮脂を取りすぎる原因になるので、ぬるま湯でやさしくすすぎましょう。
脂性肌の保湿には油分の少ない軽めの化粧水がおすすめ

皮脂が気になるからといって保湿を省くのは逆効果です。乾燥した肌はうるおいを補おうとしてさらに皮脂を分泌します。
脂性肌さんはしゃばしゃば系の軽いテクスチャで、油分の少ない化粧水を選ぶのが基本です。
同じ脂性肌でも、テカリや毛穴が気になるタイプと、ニキビや肌トラブルが起きやすいタイプでは、選ぶ化粧水の特徴が少し異なります。
皮脂分泌を整えながら肌を引き締める収れん化粧水がおすすめ。
ハマメリスエキスやビタミンC誘導体などの収れん成分が、毛穴の開きをケアしながらテカリを抑えてくれます。
清涼感のあるタイプはメイク前にも使いやすく、さらっとした肌をキープできます。
皮脂の酸化や炎症を防ぐために、抗炎症成分(グリチルリチン酸など)やビタミンC誘導体を含む化粧水を選びましょう。
皮脂分泌をコントロールし、ニキビの原因菌の繁殖を防ぎながら、肌を健やかに整えます。
どのタイプでも、化粧水はコットンではなく手のひらでやさしくなじませるのが基本です。
肌を叩くのではなく、包み込むように押し込むと角層までしっかりうるおいが届きます。
脂性肌だからといって乳液不使用はNG!オイルフリーならべたつきにくい

脂性肌の人は「ベタつくから乳液は使わない」という人が多いですが、実は逆効果です。
乳液は油分を足すというより、肌に与えた水分を逃さないためのふたの役割を果たします。
乳液を使わないと、せっかく化粧水で補ったうるおいが蒸発し、皮脂分泌がさらに増えてしまうこともあります。
脂性肌の中でも、テカリが強い人と、肌が不安定でベタつきやすい人では、選ぶ乳液のタイプが異なります。
オイルフリータイプやジェル状の乳液を選びましょう。
ベタつかずに水分を閉じ込められるので、テカリを抑えながら肌をさらっと保てます。
小鼻やTゾーンなど皮脂が出やすい部分は、少量を薄くのばすのがコツです。
水分と油分のバランスが崩れやすい人は、軽い使用感のさっぱりタイプ乳液がおすすめ。
適度な油分でうるおいを閉じ込めることで、日中の皮脂崩れも起きにくくなります。
季節によってベタつきが気になるときは、乳液を控えて保湿ジェルに切り替えてもOKです。
乳液は、化粧水のあとにパール粒大を手のひらで温め、顔全体にやさしくなじませましょう。
皮脂が気になる部分は塗りすぎず、乾きやすい頬を中心にケアするのがポイントです。
ライン使いで相乗効果を引き出す脂性肌・オイリー肌におすすめのスキンケア
皮脂が過剰に分泌されてしまう、オイリー肌の方にぴったりなスキンケアを紹介します。同じブランドをライン使いすると、相性が良いことはもちろん、相乗効果を引き出すことができます。
| トライアルセット価格 | 使用回数 |
|---|---|
| 980円(税込) | 《トライアルセット 2週間分》 ・洗顔料 ・化粧水 ・保湿液 ・タイプ違いの化粧水・保湿液サンプル各2包 ・泡立てネット ・高島屋企画ヘアバンド |
オルビスクリアシリーズは、周期ニキビ対策を想定して開発されたオイリー肌の方向けの基礎化粧品です。ニキビを予防するグリチルリチン酸ジカリウムを配合し、べたつかず肌を整えてくれます。
肌質に合わせてしっとり・さっぱりの2つのタイプが展開されており、脂性肌にはさっぱりタイプがおすすめ。
コラーゲンを始めとする保湿成分を豊富に配合し、肌のうるおいもキープしてくれるのでおすすめのスキンケアラインです。

| トライアルセット価格 | 使用回数 |
|---|---|
| 1,980円(税込) | 7日間 |
ビーグレンの毛穴ケアプログラムは、独自の浸透技術で角質層まで美容保湿成分を届けるQuSomeローションを含む4点セット。オイリー肌の方に口コミでも人気のシリーズです。
天然クレイを使用した洗顔料で汚れをしっかり落とし、化粧水で肌を整え、美容液、乳液でうるおいをさらに満たし閉じ込めてトータルスキンケアを行い、つやとハリのある肌を目指すことができます。

| トライアルセット価格 | 使用回数 |
|---|---|
| 2,090円(税込) | 14日間 |
エトヴォスのバランシングラインは、頑固な大人の肌悩みに特化したスキンケアライン。整肌成分にビタミンC誘導体を配合し、セラミドやヒアルロン酸のなどの保湿成分で肌にうるおいを与えてくれます。
オイリー肌にぴったりな成分が、配合されているので肌の油分・水分を整えてくれる基礎化粧品です。
ライスフォース アクポレス

| スターターキット価格 | 使用回数 |
|---|---|
| 初回1,540円(税込) | 約10日間 |
ライスフォースのアクポレスは、皮脂の分泌を抑制するライスパワーNo.6エキスを配合したスキンケアシリーズです。
余分な皮脂を抑制しながらも、高保湿成分を豊富に配合しているため、保湿力も期待できます。もちっとしたうるおいのある柔らかい肌へと導いてくれます。
キュレル 皮脂トラブルケア
| トライアルセット価格 | 使用回数 |
|---|---|
| 950円 (編集部調べ) |
20日間分 |
キュレルは、乾燥性敏感肌向けのブランドですが、皮脂分泌による肌トラブルにも効果的なラインナップが増えています。
ノンオイリ―処方、セラミド配合の化粧水と保湿ジェルで、肌に優しくべたつかないスキンケアが行えます。オイリー肌だけど肌荒れしやすいという方におすすめです。
朝・夜・外出先のタイミング別に脂性肌のスキンケアのポイントを解説
脂性肌さんは時間帯によって皮脂の分泌量や肌の状態が変化します。
朝・夜・外出先それぞれのタイミングでおこなうべきケアのポイントをおさえることで、テカリやメイク崩れを防ぎ、1日中さらっとした肌をキープできます。
脂性肌の朝のスキンケアはベースメイクの仕上がりを左右する

朝のスキンケアの目的は、夜の間に分泌された皮脂をすっきり落とし、メイクが崩れにくい肌状態に整えること。
脂性肌の人は乳液やクリームを重ねすぎると、ベースメイクが浮きやすくなります。
洗顔→化粧水→軽めの乳液までが基本です。保湿後10分ほど時間を置き、ティッシュで余分な油分を軽く押さえてからメイクに入りましょう。
ティッシュオフのひと手間で、皮脂による化粧崩れを防ぎ、ファンデーションの密着力がアップします。
脂性肌の夜のスキンケアは丁寧に落とすケアが大切

夜のスキンケアの目的は、1日の汚れと皮脂をしっかり落とし、肌を休ませることです。
就寝中は、スキンケアで与えた美容成分が角質層に浸透する大切な時間です。しかし、皮脂が残ったままだと美容成分の吸収を妨げてしまいます。
クレンジングと洗顔でメイク汚れや皮脂を丁寧に落とすことで、美容成分がなじみやすくなり、翌朝の肌のコンディションが整います。
洗顔後は油分の少ない化粧水やオイルフリー乳液でうるおいを閉じ込め、皮脂バランスをキープしましょう。
脂性肌の外出先では化粧直し前の皮脂オフがポイント
外出中は皮脂分泌が活発になり、メイク崩れや毛穴落ちが起きやすいタイミングです。
メイク直しの前に余分な皮脂をオフすることで、肌に必要なうるおいを残しつつ、化粧ノリを整えられます。
-
Step1

化粧水を適量(500円玉大)コットンに取ります。
-
Step2

頬・Tゾーン・Uゾーン・目元・口元の順に、軽くすべらせるように拭き取ります。
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Step3

Tゾーンなどテカリやすい部分は重ねづけします。
-
Step4

手のひら全体で包み込み、化粧水を角質層までなじませます。
- 頬など広い部分は、中指と薬指にコットンをのせて軽く挟みこみ、やさしく滑らせる。
- 小鼻など細かい部分は、中指を中心にコットンを当てて細かく動かす。
脂性肌さんはメイク直し前にあぶらとり紙やティッシュで皮脂を取ることが多いですが、強くこすると皮膚を痛める原因になります。
化粧水を使った拭き取りなら、必要な皮脂を残しつつ余分な皮脂だけをオフでき、毛穴落ちを防ぎながらメイクをきれいに整えられます。
また、スプレータイプの化粧水をポーチに入れておくと、外出先でも手軽に皮脂ケアができます。
脂性肌のスキンケアに関するよくある質問
脂性肌ケアでよくある疑問を、基本の考え方と正しいケア方法とあわせて解説します。
1日2回で十分です。皮脂が多いとつい何度も洗いたくなりますが、洗いすぎはかえって皮脂の過剰便ピつにつながります。
朝と夜の1日2回の洗顔を基本に、気になるときはティッシュやあぶらとり紙で軽くおさえる程度にとどめましょう。
基本は避けたほうが良いですが、すべてNGではありません。
油分が多いアイテムを重ねすぎると、皮脂と混ざってテカリやメイク崩れを起こしやすくなります。
ただし、オイルフリーやノンコメドジェニック表示のある軽い処方のものなら、肌を守るうるおい膜として活用できます。
基本は油分の少ない化粧水・乳液を選び、必要に応じて部分的に使うのが◎です。
保湿不足が脂性肌の原因になることもあるので保湿ケアは必須です。
脂性肌は水分が足りず油分が多い状態。肌のうるおいが不足すると、乾燥を防ごうとして皮脂が過剰に分泌されます。
化粧水で水分を与え、オイルフリーの乳液やジェルでうるおいを閉じ込めることで、皮脂分泌が落ち着き、テカリが軽減されます。
保湿=ベタつくというイメージを見直すのが脂性肌改善の第一歩です。
脂性肌はスキンケアでコントロールできる
テカリやメイク崩れ、皮脂詰まりによるニキビなど、脂性肌の悩みは日々のスキンケアで少しずつ改善できます。
大切なのは、皮脂を取りすぎず・与えすぎず・うるおいのバランスを保つこと。
クレンジング・洗顔・保湿を見直し、余分な皮脂を落としながらしっかり保湿することで、肌は自らの力で皮脂分泌を整えていきます。
さらに、皮脂吸収タイプの下地やファンデーションを組み合わせれば、テカリにくくメイクの持ちも良い健やかな肌へ。
脂性肌はケアしても変わらない肌ではなく、正しいスキンケアでコントロールできる肌です。今日から少しずつ、自分の肌と向き合うケアを続けていきましょう。




