
美容液は、美白や保湿など特定の効果に特化したスペシャルケアのアイテム。正しい順番や塗り方をすることで効果が発揮されるので、使い方がとても大切です。
ここでは、美容液の効果を引き出す使い方やその理由について解説します!
※この記事における「浸透」は、角層までの浸透を指します。
美容液の正しい使い方!効果的な順番と塗り方のコツ

スキンケアの中で美容液を使うタイミングはいつなのか、どのように塗ると効果的なのか、一般的な使い方について見ていきましょう。
スキンケアの中で美容液を使うタイミング
スキンケアアイテムを使う順番を決めるポイントは、アイテムのテクスチャー。テクスチャーが軽いものから重いものの順番で使っていきます。
具体的には、以下のような流れが一般的です。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
テクスチャーが軽く水っぽいものは、主に水分や美容成分の浸透が目的のアイテム。その反面水分が蒸発しやすいのも特徴です。
一方、テクスチャーが重くこってりしたものには油分が多く含まれています。肌の表面に油分の膜を作ってふたをし、うるおいを閉じ込める効果があります。

まずはテクスチャーが軽い化粧水や美容液で水分や美容成分を補い、次にテクスチャーが重い乳液やクリームでうるおいを閉じ込めます。
また、最初に化粧水で肌を整えておくことで、美容液の成分がまんべんなく行き渡りやすくなる効果もあります!
美容液の効果的な塗り方
次に、美容液の塗り方について見ていきましょう。
-
Step1
適量の美容液を手に取る。
※ミルクタイプであれば2プッシュ程 -
Step2
手のひらで温めながら伸ばす
※肌になじみ、美容成分が浸透しやすくなる -
Step3
やさしくハンドプレス
※手のひらで顔を包み込み、美容成分を浸透させるイメージで10秒ほどじっくりとなじませる -
Step4
気になる部分に重ね付け
※特に効果を出したい部分には重ね付けする

とろみのある美容液はコットンに浸透しにくいので、手を使って塗るのがおすすめです。 肌のコンディションを確認しながら、両手でじっくりと浸透させるのがポイントです!
美容液を上手に使う3つのコツ
豊富な美容成分が含まれる美容液ですが、コツを押さえて使わないとせっかくの効果が弱まってしまうことも。
美容液を上手に活用する3つのコツを紹介します!
- 塗ったまま放置しない
美容液を塗った後、浸透させるために時間を置く必要はありません。 ハンドプレスでなじませた後、補った水分が蒸発してしまわないように乳液で保湿しましょう。
- 美容液だけで使わない
美容液は特定の肌悩みに対して高い効果を持っていますが、美容液だけでは水分が蒸発して乾燥してしまう可能性が。
化粧水や乳液などのベーシックケアとセットで使いましょう。 - 使う前にパッケージや説明書を確認する
一般的な使い方はあるものの、メーカーや商品によって使う順番や使用量が異なる場合があります。 使用前にパッケージなどの説明書きで必ず確認を。
美容液の使用量の目安
使う順番やコツとあわせて重要なのが美容液の使用量です。テクスチャー別に使用量の目安を紹介します。
テクスチャー | 使用量の目安 |
---|---|
ミルクタイプ | 2プッシュ |
ジェルタイプ | パール2粒(直径1センチほど×2) |
オイルタイプ (保湿) |
1~3滴 |
オイルタイプ (マッサージ) |
100円玉1個(直径2センチほど) |
量が少なすぎるとムラになって美容液本来の効果が感じられにくい上、塗るときの摩擦が大きくなり肌に負担がかかる可能性も。
一方、美容成分が浸透できるのは肌の表面の角層までなので、多くつけすぎても肌になじむ量には限界があります。

メーカーの研究のもと角層に行き渡る適量として考えられているのが規定の使用量。
パッケージなどに記載された使用量を守って使うことが大切です!
朝と夜の美容液の使い方と順番を解説!注意すべき成分も紹介

朝と夜のスキンケアで、美容液の使い方は異なるのでしょうか?使う順番や気をつけるべき点を確認していきましょう。
朝と夜の美容液のタイミング
基本的には朝も夜もスキンケアの中の同じタイミング、化粧水と乳液の間です。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- 化粧下地や日焼け止め
日中の紫外線ダメージを防ぐために、朝はお手入れの最後にUVカット効果のある化粧下地や日焼け止めを塗り、その後メイクに入ります。
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- パック
- 乳液
- クリーム
夜は肌の調子や時間の余裕に応じて、パックなどのスペシャルケアやクリームなどの保湿アイテムを追加。
パックを使う場合は、パックの前に美容液を使うことで角層に美容成分を行き渡らせることができます。
朝や夜の使用を避けるべき美容液の種類
美容液の配合成分によっては、朝のみ・夜のみ使用したほうが良いものもあります。
- レチノールが配合されているもの
乾燥小じわを改善する効果を持つレチノールですが、紫外線に弱く日光に当たることで本来持つ効果が弱まってしまいます。
レチノールが配合された美容液は、夜用のスペシャルケアとして取り入れるのが効果的です。

オイル美容液の場合は、成分にベルガモット、アンジェリカルート、レモン、グレープフルーツが含まれていないか注意が必要です。
これらの成分は、肌についた状態で紫外線に当たると皮膚にダメージを与えてしまう光毒性という性質があるので、朝の使用は避けましょう!
- UVカット効果があるもの
UVカット成分として使われる紫外線吸収剤や紫外線散乱剤は、肌に乾燥などのダメージを与える可能性があるので夜は使用を控えましょう。

肌回りの環境が安定している夜に使うことを前提に、夜用美容液には繊細で効果の高い美容成分が配合されています。
スペシャルケアとして1アイテム取り入れるのであれば、高いスキンケア効果が期待できる夜用美容液がおすすめです!
成分や種類による美容液の使い方や使用する順番の違い

ひと口に美容液といっても種類はさまざま。美容液の形状や効果によっては、使い方が異なる場合があります。
肌を整えて後に使うアイテムの浸透力を上げる効果があるので、洗顔のすぐ後に使う。
オイル美容液
導入美容液として使う場合は洗顔の後、保湿用として使う場合はスキンケアの最後に使う。
美容液スティック
日中の保湿用としてメイクの上から使える。範囲が広い部分には直接、細かい部分には指で塗る。
肌悩みに合わせた原液美容液なども基本的には通常の美容液と同じく化粧水の後につけます。
- セラミド
- プラセンタ
- ビタミンc誘導体
- 幹細胞培養エキス
プラセンタ美容液や幹細胞美容液は導入液として洗顔前に使うものも多いので、使用前にパッケージなどの説明書きを確認しましょう。
複数の美容液やオールインワンジェルを使う時の使い方と順番

何種類かの美容液を同時に使いたい場合や、オールインワンジェルに美容液をプラスして使いたい場合は、どのような順番で使えばよいのでしょうか?
- さらさらしたもの(例:アイセラム)
化粧水⇒美容液⇒アイセラム⇒乳液 - こってりしたもの(例:アイクリーム)
化粧水⇒美容液⇒乳液⇒アイクリーム
部分用美容液など2種類以上の美容液を使う場合も、テクスチャーが軽いものから重いものの順で使います。
取り入れるアイテムの目的が美容成分の浸透なのか、水分を逃がさないための保湿なのかを意識するとイメージしやすいかもしれません。
- 美容液⇒オールインワンジェル
オールインワンジェルは1アイテムでスキンケアが完了するものが多く、乾燥を防ぐために油分が多めに配合されています。
先に美容液で美容成分を浸透させてからオールインワンジェルを塗ると効果的です。
美肌を目指そう
スキンケアアイテムを使う順番は、テクスチャーの重さが目安です。テクスチャーの軽いものから重いものへと順番に使うことで、美容成分の浸透と油分による保湿の2つの効果が組み合わさり効果的に使うことができます。
配合成分によっては、朝や夜の使用を避けたほうがよいものもあるので、成分を確認するのも大切なポイントです。
正しい使い方をすることで美容液の効果が十分に引き出されるので、毎日のスキンケアの中で実践してみてください。