思春期ニキビの治し方とスキンケア特集!すぐ実践できるニキビ対策法

思春期ニキビの治し方とスキンケア特集!すぐ実践できるニキビ対策法

思春期ニキビができるたびに前髪やファンデーションで隠している、いつも肌のブツブツが気になり落ち込んでしまう。
きちんと顔を洗っているのに、なぜ思春期ニキビはしつこく何度もできてしまうのか。 思春期ニキビをケアする方法は、皮膚科以外に何がある?

こんな悩みや疑問を抱えている中学生や高校生、またその親御さんに向けて、思春期ニキビをケアする方法と、ニキビができやすい肌に合うスキンケア化粧品を紹介します。

思春期ニキビを対策する前に、思春期にニキビが増えてしまう原因と、これ以上増やさないためのスキンケア方法を学びましょう。

思春期ニキビが何度もできてしまう原因とは

思春期ニキビとは、成長期を迎えた10代の頃からできるニキビを指します。
男女ともに成長期に入ると皮脂の分泌量が増え、中学生から高校生にかけてピークを迎えるため、その時期はニキビができやすくなります。

思春期ニキビは、皮脂の分泌量の多い顔のひたい、ほほ、Tゾーン、こめかみなどにできることが多いです。

思春期ニキビができる部位

おでこのニキビは、シャンプーやコンディショナーの洗い流し不足や、液剤の種類が肌に合わない場合にできてしまうこともあります。
20代後半になると、大人ニキビができるようになり、あごや口周り、フェイスラインなどにできやすくなります。

思春期ニキビの主な原因は、皮脂が過剰分泌されて毛穴が詰まることです。
そもそもなぜ思春期ニキビができてしまうのか、正しい対策を行うためにニキビができてしまう原因を理解しておきましょう。

思春期にニキビがたくさんできる理由

思春期ニキビができる原因
皮脂の分泌量が増えて毛穴が詰まる

思春期は第二次性徴期とも呼ばれ、成長ホルモンの分泌が盛んになり、体が大人になるための準備をし始めます。

一般的には、小学校高学年から中学生の前半にかけて思春期が始まり、分泌量が増えた成長ホルモンによって皮脂の分泌量も一気に増えます。
分泌された皮脂は毛穴から排出されますが、排出できなかった余分な皮脂が毛穴に詰まり、菌が増殖してニキビとなります。

アクネ菌が増殖して炎症を起こす

毛穴に皮脂や汚れが詰まって塞がれた状態になると、中に溜まった皮脂がコメドという角栓になります。
毛穴にコメドが詰まった状態で放置すると、アクネ菌が増殖して炎症を起こしてニキビへ変化します。

アクネ菌は空気のないところで増殖するため、毛穴に古い皮脂汚れやメイク汚れが詰まっていると、アクネ菌が活性化してニキビが増えてしまいます。
皮脂の分泌が直接的な原因ではありませんが、皮脂の量が多いうえに、毛穴が詰まった状態が続くと、ニキビができやすくなります。
特に皮脂量の多い思春期は、分泌される皮脂量に対して排出量が追いつかず、ニキビができやすい肌環境になります。

思春期ニキビの種類と重症度

思春期ニキビができて重症化するまで

思春期ニキビには、白くぷつぷつした小さい「白ニキビ」や、黄色で膿を含んだ「黄ニキビ」、赤く腫れた「赤ニキビ」など、さまざまな症状があります。
思春期ニキビには段階があり、はじめから真っ赤に腫れたニキビや、黄色の膿が溜まったニキビができるわけではありません。

白ニキビや黒ニキビなどが悪化することで炎症を起こし、「赤ニキビ」や「黄ニキビ」へと、目立つニキビに変化していきます。

白ニキビ

毛穴に皮脂が溜まり白くぷつぷつと膨れている状態

黒ニキビ

毛穴に詰まった皮脂や角質が酸化し黒くなった状態

赤ニキビ

アクネ菌が繁殖してニキビが炎症した状態

黄ニキビ

炎症が化膿し膿が詰まったニキビが黄色に変色した状態

思春期ニキビを放置するとどうなる?

炎症を起こし赤ニキビや黄ニキビに変化したニキビは、何のケアもせずに放置してしまうと重症化する場合があります。
重症化したニキビができた後はどうなるのかというと、以下の3つのケースがよくあるパターンです。

重度の紫ニキビに変化する
重症化した紫ニキビ

紫ニキビとはニキビの最終段階と言われており、赤ニキビや黄ニキビが悪化すると、毛穴の奥まで炎症が進むことで血管が傷つきます。
炎症部分に溜まった膿と血液が混ざることで、皮膚が赤紫色に変色してしまいます。

紫ニキビは痛みやかゆみをともなうことがあり、広範囲に広がってしまった場合は皮膚科の受診をおすすめします。

色素沈着して肌にニキビ跡が残る
色素沈着したニキビ

炎症したあとのニキビは色素沈着を起こし、消えにくいニキビ跡をつくります。
これは「炎症後色素沈着」と呼ばれ、ニキビができた時に黒色の原因であるメラニンが生成され、皮膚表面に茶色や紫色の跡が残ってしまいます。

ニキビ跡はシミの前身でもあり、濃いニキビ跡はスキンケアだけで対処することはできません。

クレーターとなり肌に凸凹が残る
クレーター化したニキビ

強く炎症したニキビができたあとに、皮膚の表面に凹凸のクレーターができます。

ニキビによるクレーターの場合はニキビや毛穴の数だけ損傷して凸凹が生まれるため、範囲が広くなりやすいです。

ニキビ跡やクレーターは自然治癒することが難しく、何歳になっても残り続けてしまうものです。
このように悪化してしまうと、スキンケアで対処することは難しくなります。

思春期ニキビを放置してしまうと、20代、30代と年齢を重ねてもキレイな肌には戻れなくなるため、重症化させる前に適切な対策をしておきましょう。

できてしまった思春期ニキビの治し方4つ

思春期ニキビができてしまった時により早くケアする方法は、主に以下の4通りです。

思春期ニキビを治す4つの方法
思春期ニキビができてしまったら…
  1. スキンケアを行う
  2. 生活習慣や食生活を見直す
  3. 市販のニキビ薬を使用する
  4. 皮膚科でニキビ治療をする

即効性のある方法はクリニックでニキビ治療薬を使用して、肌の治療を行うことです。
また、薬局やドラッグストアにもニキビ専用のケア用品が販売されています。

しかし、思春期ニキビが次々とできてしまう場合には、現時点でニキビができやすい肌となっている状態です。
スキンケアで肌の調子を日々安定させて生活習慣を整えない限り、「またニキビが増えた…」という事実でストレスにも影響し、心と肌の悪循環が繰り返されてしまいます。

思春期ニキビを増やさない、悪化させないためにできる、日々のスキンケア方法と生活習慣の見直しポイントをまとめました。

皮膚科に頼らない思春期ニキビの対処方法と悪化させない方法

皮膚科に行くほどでもない、重症化する前の思春期ニキビの対処方法は、とにかく「刺激しないこと」「紫外線対策」です。
そして、思春期ニキビを繰り返さないためには、日常的に使用しているスキンケア化粧品や保湿方法の見直しが重要になります。

ニキビを触らない

ニキビに溜まった膿を出すために潰してしまうと肌が傷つき、細菌が入ることで炎症が悪化します。
ニキビ跡になりやすくなり、ファンデーションでも隠せない跡や将来のシミとなる可能性が高まります。
できてしまったニキビはできる限り触らずに、優しくケアをしてあげましょう。

髪の毛で隠しすぎない

おでこや頬にできてしまったニキビは、髪の毛で隠したくなるものですが、ニキビにとっては良くありません。
ニキビに前髪が触れると刺激になり、スタイリング剤の成分によって毛穴が詰まりやすくなります。
できる限りニキビのある肌には髪の毛が触れないように気をつけましょう。

使用するファンデーションには注意する

ニキビをファンデーションやコンシーラーで隠す場合、油分の多いクリームやリキッドタイプを使用すると毛穴が詰まりやすくなります。
ニキビができていても、カバー力が高すぎるメイク化粧品は肌への負担が大きいクレンジングが必要となりおすすめできません。
肌への刺激が少ないファンデーションやコンシーラーを選び、ニキビを直接触らずクレンジングをしてあげましょう。

洗顔後は優しい成分で保湿する

洗顔後は肌が乾燥するため、必ず保湿剤を使用して健やかに保ちましょう。
肌の保湿はニキビだけではなく、毛穴の開きやシミ、シワなどあらゆるトラブルの予防につながります。
しかし、皮脂の分泌量が多い肌に適した保湿剤を選ぶことも欠かせません。
ニキビができやすい肌に合わない化粧品で保湿しすぎると、毛穴が詰まったり逆に乾燥を招きます。
洗顔の後は適量の化粧水で肌に水分を馴染ませ、油分の少ない乳液などを使用して毛穴詰まりを予防しましょう。

紫外線対策をする

日焼け止め対策を行わずに紫外線を浴びると、肌のバリア機能が低下して、肌が生まれ変わる「ターンオーバー」というサイクルが乱れます。
紫外線によって肌が乾燥し、乱れたターンオーバーによって皮脂の分泌を増やしてしまいます。
その結果、白ニキビが増えてしまったり、今できているニキビが炎症を起こしやすくなります。

また、紫外線を浴びたニキビは色素沈着を起こしてニキビ跡がしばらく残ることがあります。
外出の際には日焼け止めを塗り、洗顔時には成分を皮膚に残さないようしっかりと洗い上げることを守りましょう。

思春期ニキビができてしまうと、ついついしっかりと洗ったり、隠すことを意識してしまいがちです。
しかし、ニキビを刺激することは炎症につながるため、悪化させないためには「触らない」「汗や皮脂は落とすが洗いすぎない」「紫外線を避ける」ことを意識して、優しくケアしてあげましょう。

思春期ニキビに適したスキンケア化粧品に変える

もしも今、使用しているスキンケア化粧品が油分の多いものであれば、見直す方法も一つです。
思春期は特に皮脂の分泌量が盛んなため、例えば乾燥肌の大人が使うスキンケア化粧品を使用しても、毛穴が詰まりニキビが悪化することもあります。

思春期ニキビができる年代の肌に合うような、ニキビ肌に向いている化粧品を選ぶことが大切です。

思春期ニキビに合うスキンケア化粧品の選び方

もしも今、使用しているスキンケア化粧品が油分の多いものであれば、見直す方法も一つです。
思春期は特に皮脂の分泌量が盛んなため、例えば乾燥肌の大人が使うスキンケア化粧品を使用しても、毛穴が詰まりニキビが悪化することもあります。

思春期ニキビができる年代の肌に合うような、脂性肌やニキビ肌に向いている化粧品を選ぶことが大切です。

刺激物を抑え薬用成分を配合した化粧品を選ぶ
思春期ニキビのスキンケアで注意するべき化粧品の添加物

思春期ニキビができる若い年代は、外部からの刺激以外にも、着色料や防腐剤などの添加物によって肌に負担がかかりやすいです。
刺激物が入った化粧品を使用すると肌がピリピリしたり、逆に肌荒れが強くなってしまい、ニキビを増やす原因になります。
思春期ニキビに有効な薬用成分を含み、かつ低刺激に設計された医薬部外品または薬用化粧品がおすすめです。

ノンコメドジェニックテスト実施済みの化粧品を選ぶ
ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品と一般的な化粧品の違い

コメドとは、毛穴に皮脂が詰まったプツプツの白ニキビのこと。
コメドは炎症が起きる前段階の状態で、ニキビが炎症を起こす前にコメドを対策するのが理想的です。
各メーカーでノンコメドジェニックテストを行っており、テストをクリアしていれば、ニキビが出来にくい化粧品である、という基準になります。

返品保証に対応したトライアルセットを選ぶ
思春期ニキビのスキンケアは返品対応できるトライアルセットからがおすすめ

スキンケア化粧品が肌に合うか、自分の思春期ニキビに効果があるかは使用しないと分かりません。
そのためにはトライアルセットで使用感を試してみることがおすすめです。
ですが、万が一肌に合わない場合に返品や返金に対応しているメーカーを選ぶと◎。
思春期ニキビには、開封後に返品ができるメーカーのスキンケア化粧品を選びましょう。

女性の場合は生理前に肌荒れを起こしやすいことを念頭に、数あるスキンケア化粧品から自分に合うものを見つけましょう。

思春期ニキビをケアするおすすめスキンケア特集

ファンケル アクネケア
ファンケル アクネケア
価格 セット内容
初回限定
1,600円
《トライアルセット 1ヶ月分》
・化粧液
・ジェル乳液
・洗顔クリーム
・エッセンス
・クレンジングオイル
・酵素洗顔パウダー
  • 薬用成分
  • 無添加
  • ノンコメド
  • 送料負担なし
  • 返品保証
  • トライアル

ファンケルのアクネケアシリーズは、思春期の肌に合わせた角栓・皮脂をケアする薬用成分で、肌への刺激を抑えた無添加の薬用スキンケア化粧品です。
ノンコメンドジェニックテストをクリアしているため、脂性肌や毛穴の詰まりに悩む肌におすすめです。

ファンケルでは、保湿成分には植物由来のセージエキスや漢植物エキスを配合。
その他、ニキビを防ぐ有効成分として、毛穴詰まりをケアする梅果実エキスなど植物由来の成分を配合しています。

1ヶ月分たっぷりと使用できる化粧水・乳液の他に、酵素洗顔パウダーやクレンジングオイルを合わせたトライアルセットが、返品保証付きで購入できます。

オルビス クリアフル
オルビス クリアフル
価格 セット内容
数量限定
980円
《トライアルセット 2週間分》
・洗顔料
・化粧水
・保湿液
  • 薬用成分
  • 無添加
  • ノンコメド
  • 送料負担なし
  • 返品OK
  • トライアル

オルビスのクリアフルは、ニキビ肌や敏感肌のための基礎化粧品シリーズ。
紫根エキスなど5種類の和漢植物を由来とした成分と、アロエエキスやハトムギエキス、保水型コラーゲンなどを配合し、保湿力を高める洗顔料・化粧水・乳液になっています。

また、ナノVCショットカプセルを用いて、毛穴詰まりにアプローチし、肌をなめらかに整えます。

2週間分とたっぷり使えるトライアルセットは、数量限定で980円で購入可能です。

ビーグレン ニキビケア
ビーグレン ニキビケア
価格 セット内容
初回限定
1,490円
《トライアルセット 7日間分》
・洗顔料
・化粧水
・ビタミンC美容液
・美容液
・保湿ゲル
  • 薬用成分
  • 無添加
  • ノンコメド
  • 送料負担なし
  • 返品保証
  • トライアル

ビーグレンは、思春期ニキビから大人ニキビまで幅広く使用できるニキビケアシリーズです。
クレイローションという化粧水は、自然由来のカモミラエキスやヒアルロン酸など、4つの美容成分でニキビや肌荒れを防ぎ、天然クレイが肌への刺激を防ぎます。

また、肌を整えるレチノールを配合したビタミンA美容液と、皮脂のバランスを整えるビタミンC美容液で、皮脂や毛穴に悩む肌をケアします。
トライアルセットは7日間分と少ないですが、人気の洗顔料や保湿ゲルもセットに含まれるため、ライン使いで肌の変化や使い心地を試せます。

プロアクティブ
プロアクティブ
セット内容 価格
《基本セット 1ヶ月分》
・洗顔料
・美容液
・ジェルクリーム
毎月6,900円
学割適用で3,980円
  • 薬用成分
  • 無添加
  • ノンコメド
  • 送料負担なし
  • 返品保証
  • トライアルセット

プロアクティブは思春期ニキビのケアに特化した化粧品です。
洗顔料、美容液、ジェル状クリームの3点をセットに、毎月定期便で届ける薬用スマートセットが人気です。
薬用の洗顔料と美容液にはニキビを予防する有効成分として、角質を柔らかくするサリチル酸を配合。
薬用ジェル状クリームには、炎症を鎮めて肌を整えるグリチルリチン酸ジカリウムを配合しています。

60日間の返金保証があり、肌に合わない場合には商品代金が返金される点がポイントです。

dプログラム アクネケア
dプログラム アクネケア
価格 セット内容
1,100円
(+送料495円)
《トライアルセット 7日間分》
・化粧水
・乳液
  • 薬用成分
  • 無添加
  • ノンコメド
  • 送料負担なし
  • 返品保証
  • トライアルセット

dプログラムは、資生堂のニキビケアに適した人気のシリーズです。
防腐剤のパラベン、アルコール、香料や着色は不使用で、使用後はパッチテスト済みのため、敏感肌の方にも向いています。

化粧水のアクネケアローションと乳液のアクネケアエマルジョンに、肌環境を整える酵母エキスGLと、トラネキサム酸など2種類の薬用有効成分を配合しています。
dプログラムは大人ニキビの肌用ですが、毛穴詰まりや思春期ニキビに悩む方にも対応する薬用化粧品です。

ノブ Aシリーズ
ノブ Aシリーズ
価格 セット内容
3,520円 《毎月定期便》
・洗顔料
・化粧水
・保湿ジェル
  • 薬用成分
  • 無添加
  • ノンコメド
  • 送料負担なし
  • 返品保証
  • トライアルセット

ノブAシリーズは、3つあるニキビケアシリーズの中でも、思春期ニキビのための専用化粧品です。
化粧水には抗菌剤を加え、アクネ菌の栄養源になりにくい原料を用いてます。
香料、着色料は不使用で、パッチテストやアレルギーテストをクリアしています。

また、ノブAシリーズはノンコメドジェニックテストをクリアしているため、皮脂の分泌が増える思春期の男女から、大人の男性の肌にも適しています。
洗顔石鹸や化粧水を単体で購入することもできますが、基本の洗顔料・化粧水・保湿ジェルの3点セットを定期便だと特典がありお得です。

ミノン 敏感肌・混合肌ライン
ミノン 敏感肌・混合肌ライン
価格 セット内容
880円
(※楽天市場の場合)
《トライアルセット 10日間分》
・化粧水 ・乳液 ・UV化粧下地
  • 薬用成分
  • 無添加
  • ノンコメド
  • 送料負担なし
  • 返品保証
  • トライアルセット

ミノンは薬局やドラッグストアで市販化されているニキビケアシリーズで、化粧水・乳液・UV化粧下地を少しずつ試せるトライアルセットが人気です。
肌あれやニキビを防ぐためのアミノ酸、植物性の有効成分を配合しています。

ミノンはノンコメンドジェニックテスト済みで、乾燥や毛穴の汚れが気になる方も使用できる薬用シリーズです。
思春期ニキビがありながら、肌が乾燥気味でもある混合肌にも向いています。

中学生のニキビはいつまで続く?

思春期ニキビができやすい成長期は、小学生の後半~20歳になる頃くらいまでと長く続きます。
思春期ニキビのピークを迎えるのは、中学生~高校生までの時期です。
ホルモンバランスが落ち着いてくる20歳前後には、ニキビができる頻度も落ち着いていきます。

思春期ニキビができやすい年齢

思春期ニキビができやすい年齢の中でも、中学生や高校生が抱えるニキビの悩みはとても深刻です。
中学生の頃には性ホルモンの分泌が活発になり、体と心が急激に変化する時期に入ります。
体の成長に戸惑うことが増え、心は多感になり、もやもやした気持ちやイライラする気持ちが続いたり、いろいろな悩みを抱えやすい時期です。

また、「他人からどう思われるか」への意識が強くなり始めるのもこの頃です。
思春期ニキビができると、次第に「見られたくない」という気持ちが芽生えていきます。
そのため、前髪で隠したり、ファンデーションやコンシーラーで隠したり、人と付き合うことを避けたりすることもあります。

ニキビがあることを誰かにからかわれて嫌な思いをしたり、ニキビのせいで気分が落ち込んだり、誰かに冷たくしてしまうことがあるかもしれません。

ストレスによる思春期ニキビ

ストレスを抱えると自律神経が不安定になり、交感神経が刺激されて皮脂の分泌が増えます。
そのため、ストレスを抱えるほど思春期ニキビができやすい脂性肌になってしまいます。
また、睡眠不足などによって自然とニキビが治りづらい環境となっている場合もあります。
女性の場合には、生理時の体調の変化に加えてよりニキビが増えてしまうことで、外見のコンプレックスが生まれやすくなります。

思春期ニキビは若いうちの予防・対策がポイント

思春期はニキビができて当たり前の時期ではあるものの、何のスキンケアもせずに放置してしまうと、ニキビ跡や凸凹などが増えた肌で大人になっていきます。
年齢が若いうちからスキンケアで肌をしっかりと保湿し、正しい生活習慣を送ることで、思春期ニキビが長引くのを抑えることができます。

将来、クリニックでの肌治療とは無縁の肌でいるためにも、スキンケアと生活習慣の2つは特に重視しておきましょう。

思春期ニキビができない人・できる人の習慣の違い

思春期ニキビが頻繁にできてしまう人と、あまりできない、またはニキビができてもすぐに治る人がいます。
体質以外に考えられる「後天的な理由」では、どんなところに差があるのかをまとめました。

思春期ニキビができにくい人がしていること
洗顔方法の違い
思春期ニキビができにくい人 思春期ニキビができやすい人
・擦らないで泡だけを使って洗う
・刺激の少ない洗顔料を使用している
・朝と夜の2回と決めて洗顔する
・肌をゴシゴシと擦って洗う
・1日に何度も洗顔する
・熱湯や冷水で洗顔している
・洗顔をたまにしかしない

汚れや皮脂を洗い流すためにも洗顔は良いことですが、皮膚を洗いすぎることで摩擦が起き、より肌が乾燥しやすくなります。
基本的に洗顔する回数は朝と夜の2回にとどめ、熱湯や冷水は避けて肌と同じぬるま湯を使いましょう。
ニキビや毛穴が気になる部位があっても、ゴシゴシと擦らず「泡で顔を撫でる」感覚で優しく洗うと良いです。

また、思春期ニキビには肌への刺激が少ない洗顔料を選ぶことも大切です。

食生活の違い
思春期ニキビができにくい人 思春期ニキビができやすい人
・3食とも栄養バランスの良い食事
・ビタミンやミネラルを意識した食事
・甘いものや脂っこいものは控えめ
・スナック菓子やジャンクフードをよく食べる
・食事の時間が不規則、または抜くことが多い
・水分よりもジュースや炭酸飲料をよく飲む

偏った食生活は、皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れを引き起こすため、思春期ニキビの原因となります。
特にスナック菓子や揚げ物など脂質の多い食品、糖分の多い甘い飲み物は、皮脂腺を刺激して毛穴を詰まりやすくさせてしまいます。
また、食事を抜いたり不規則な食生活を続けると、身体がストレスを感じて代謝が乱れ、肌の回復力も低下します。

ニキビを防ぐには、ビタミンA・B群・C・Eや亜鉛など、肌の健康を保つ栄養素を意識して摂取することが大切です。
野菜・果物・肉や魚・豆類などをバランスよく摂り入れて、ジュースではなく水やお茶などの水分補給を心がけましょう。

生活習慣の違い
思春期ニキビができにくい人 思春期ニキビができやすい人
・毎日8時間以上の睡眠をとっている
・お風呂は湯船につかっている
・ストレスを適度に発散できている
・夜遅くまでスマホやゲームをしている
・睡眠時間が短く、朝起きるのがつらい
・ストレスが多くうまく発散できていない

生活習慣は、思春期ニキビのできやすさや治るスピードなど、肌のコンディションに大きく影響します。

肌のゴールデンタイム

人は眠っている間に成長ホルモンが活発に分泌され、髪の毛や臓器、そして肌の修復や再生が行われて生まれ変わります。
睡眠中に肌の生まれ変わりが活発になる時間帯を「肌のゴールデンタイム」と呼び、一般的な生活時間帯だと22~深夜2時頃と言われています。
正確には、入眠してから約90分後に肌が修復されていくという研究結果があります。

毎日寝不足になっている方は、肌の生まれ変わりがうまく行われないうえに、自律神経が乱れて肌のバリア機能が低下していきます。
ストレスも自立神経を乱し皮脂を過剰分泌させるため、規則正しい生活習慣を送り健康的な心でいることが、思春期ニキビを悪化させないためにも意識しましょう。

思春期ニキビは肌ストレスを溜めないことが大切

思春期ニキビ対策のためには、上記のような理想的な生活を送れるとベストです。
しかし、実際にはこれらをすべて続けていくことは簡単ではありません。
肌のことを考えて生活を送るのは良いことですが、逆に重く捉えすぎて「ニキビのことしか考えられない」状態になってしまうと、それこそが心の負担を招きます。

肌ストレスを溜めない方法

思春期ニキビを一つも作らないことはできません。
人は成長期に正しく成長ホルモンが分泌されて、徐々に大人の体と心になっていく段階が必要です。
体質的に、何をやってもニキビができてしまうという方もいます。

ストレスにならない程度に、以下を生活習慣の中で意識していきましょう。

思春期ニキビを予防する生活習慣
  1. 肌の汚れは優しく洗い保湿する
  2. 栄養バランスを意識して食事する
  3. 夜更かしを控える

たまに夜更かしをしてしまったり、甘いものをたくさん食べてしまっても問題ありません。
体と心のバランスを保ちながら、伸び伸びと健康的に成長できる環境が大切です。

思春期ニキビを予防するためにスキンケア習慣を

ニキビは一度スキンケアをすれば良くなるものではありません。
大切なのは、基本的なスキンケアを習慣化し、思春期ニキビを必要以上に増やさないことと、将来の肌のために悪化させない意識をすること。
思春期ニキビができてしまっても、ニキビができやすい成長期であることを理解し、肌を優しくケアしてあげましょう。