マスクの肌荒れを防ぐスキンケアは?おすすめアイテム・対策を紹介

マスクの肌荒れを防ぐスキンケア!おすすめアイテム・対策

マスクを着けていることがすっかり日常となり、肌荒れに悩む方も増えています。
潤いを感じる一方で、なぜニキビや赤みがでてしまうのでしょうか。原因を探りながら、肌荒れに最適なスキンケアを行いましょう。

この記事では、マスクによる肌荒れの原因と、正しいスキンケア方法やおすすめ商品について紹介します。
※この記事における「浸透」とは、角質層までの浸透のことを意味します

マスクによる肌荒れ・ニキビの3つの原因を皮膚科医が解説

監修してくれた医師
皮膚科医
玉城 有紀 先生yuki tamaki
帝京大学医学部卒業後、東京女子医科大学皮膚科学教室、町田市民病院皮膚科などで勤務。2014年に溝の口駅前皮膚科を開院。現在は、二子玉川ファミリー皮ふ科、自由ヶ丘ファミリー皮ふ科、溝の口駅前皮膚科の3院で総院長を務める。

マスクを着けると口元で呼気がたまり、温度・湿度が非常に高い状態になります。
とくに冬はマスクの内側と外側で、温度差が大きくなります。肌が温かいため皮脂の分泌が増え、ニキビや赤みを引き起こす原因になってしまうのです。

マスク着用中は蒸れているせいで潤っているように感じますが、外した途端にかさつきを感じたり、かゆくなったりと、人によってさまざまな症状が起こります。
マスク着用で起こる蒸れ・乾燥・摩擦の原因別に、なぜ肌荒れにつながるのか解説します。

蒸れ

肌にとって快適な湿度は、50?60%とされています。
マスク内は吐いた息が充満するため、同等かそれ以上に湿度が高く、外にいても口元だけがお風呂上がりの肌と似た状態です。

高温多湿になると毛穴が開き、皮脂が分泌しやすくなります。
鼻のざらつきやぶつぶつといった毛穴詰まりの角栓は、皮脂が酸化したものです。

さらにマスク内で湿度が保たれているため、汗が蒸発せずさらに肌をベタつかせてしまいます。
角質が厚くはがれにくくなり、酸化して詰まった毛穴汚れが、ニキビのもととなるアクネ菌の繁殖を助けてしまうというわけです。

乾燥

唇が乾燥した状態でも、マスクを着けていると段々潤ってきます。
肌も同じで、着けている間は自分の吐いた息で常に高温多湿の状態です。
しかし、マスクを外すと湿気が一気に蒸発し、その際肌内部の水分も奪ってしまいます。

もともと口周辺の皮膚は薄いため、乾燥しやすい箇所です。
マスクの着脱を繰り返すことが乾燥につながり、かゆみや赤みを引き起こすことがあります。

摩擦

一日マスクを着けて仕事をしていても、ご飯を食べたり飲み物を口にしたりと外す瞬間があります。

マスクと擦れた肌は、角層表面が削られデリケートな状態です。
マスクの着脱で乾燥した肌に摩擦が加わると、ますますバリア機能が低下してしまいます。

また洗えるマスクを何度も使用するうち、繊維が毛羽立ってそれが刺激になったり、素材が肌に合わずかぶれを起こしたりすることもあります。

マスクの肌荒れを防ぐスキンケア方法とおすすめアイテム

女性の場合、どうしてもメイクがマスクに付着して不衛生になりがちです。
マスクそのものを清潔に保つため、不織布マスクは使い捨て、洗えるマスクはこまめに洗濯しましょう。

荒れた肌は、ただでさえ刺激に敏感な状態です。
マスクを外したあとは、保湿効果が高く、皮膚を保護してくれる効果が期待できるものをおすすめします。

摩擦を軽減するなら乾燥の対策、乾燥を防ぐには蒸れの対策が必要です。
肌荒れの原因に合わせた、最適なスキンケアのコツとアイテムを紹介します。

マスク着用による蒸れ対策ケア

マスクをしている間は、出てきた皮脂や汗をこまめに抑えてください。
そのままにしておくと、蒸れやすくなり雑菌が繁殖する恐れがあります。
肌荒れの原因となるので、ティッシュなどでやさしく押すようにして吸い取るのがおすすめです。

ほかにも、マスクと口元の距離が近いと、吐いた息で蒸れやすくなります。
不織布マスクならきちんと折り目を広げてふわっとつけたり、立体マスクを選んだりするといった工夫が必要です。

清涼感のあるハッカ油スプレーや、接触冷感素材を利用しながら、マスク内の湿度が上がりすぎないようにしましょう。

マスク着用による乾燥対策スキンケア

マスクを外したあとは、一番乾燥しやすいタイミングです。
皮脂や汗を抑えたあと、必ず保湿ケアを行いましょう。
外出先でも手軽に利用できて便利なのが、スプレーミストです。

保湿成分に優れた粒子をまんべんなく吹きかけられ、簡単に潤いを補給できます。
ハンドプレスして、しっかり肌になじませてください。

外出用のミストはなるべくミニサイズをおすすめします。
持ち運びに便利なのと、化粧品の鮮度を保ちながら短期間で使い切れるからです。

マスク着用による摩擦対策メイク

肌荒れを起こしているときは、ファンデーションよりも、美肌成分を配合したフェイスパウダーが最適です。

皮脂のテカリやベタつきを抑え、肌をサラサラに保ちます。
マスクとの摩擦が減るため、肌への負担を和らげられるのが魅力です。

マスクが小さかったり、繊維が毛羽たったりしていると、摩擦のダメージが大きくなります。
間にコットンやガーゼを挟むほか、肌触りの良い柔らかな素材のマスクを選ぶことも重要です。

ケアを続けても肌の状態がよくならない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

専門医に相談すれば、不適切なスキンケアをしていないか、ほかに食生活やストレスといった原因がないかわかります。
肌荒れが気になる方は、一度相談してください。

マスク荒れにおすすめな5つのスキンケア商品

化粧水やミスト・ブースター美容液など、マスクによる肌荒れにおすすめなスキンケア商品を5つ厳選しました。

高精製ワセリン配合!乾燥部分を集中ケア

イハダ 薬用バーム
薬用バーム
容量 価格
20g 1,485円(税込)

イハダ薬用バームは、とろけるようになめらかなワセリン配合のクリームです。
肌にピタっとなじみ、オイルのように密着します。

ベタつかず、快適な使い心地が特徴です。マスクを外したときの乾燥対策として使うことをおすすめします。

またクリームが肌に密着することで、マスクとの摩擦から肌を守る役割もあります。

無香料なので香りに敏感な方でも、マスクを着ける前に塗って保湿できます。

敏感肌向けの肌にやさしいミスト化粧水
dプログラム アレルバリアミスト
dプログラム アレルバリアミスト
容量 価格
57ml 1,650円(税込)

dプログラムのアレルバリアミストは、オイルと化粧水の2層タイプでマスクを外したときの乾燥から肌を守ってくれるミスト状の化粧水です。

日中の保湿に加えて、花粉・ちり・ほこりなどの微粒子汚れもバリアしてくれます。また、持ち歩きしやすいので外出先での保湿にも便利です。

パラベン・アルコール・鉱物油は不使用、無香料、無着色のシンプルな成分設計なので、敏感に傾いた肌にもおすすめです。

容量・内容 価格
本品2.5g 2,750円(税込)

配合成分はマイカと酸化チタンのほか、酸化鉄・酸化亜鉛のわずか4つだけです。

肌が喜ぶミネラル成分は、つけたまま眠れるほどの軽い着け心地を誇ります。

パウダーファンデーションを塗ってからマスクを着用すれば、皮脂のベタつきによる蒸れや摩擦を防げます。

石けんで洗い流せるのも、肌荒れが気になる時期にうれしいポイントです。

敏感肌の日本人の肌を考えて開発!
トレリアン 薬用モイスチャーローション

トレリアン 薬用モイスチャーローション
容量 価格
200ml 5,060円(税込)

敏感肌の日本人の肌を考えて開発された医薬部外品のローションで、マスクによる肌荒れを防ぎます。

少しとろみのあるローションがハンドプレスでぐんぐん肌になじみ、朝から夕方までしっかり保湿できる優れものです。

香りもほのかなので、強い香りが苦手という方でも使用することができます。

使用後の柔らかな肌質を重要視した、敏感肌の方でも使いやすい化粧水です。

炭酸泡で快適!毛穴になじむ土台美容液
ベースケア セラム

ベースケア セラム
容量 価格※編集部調べ
90g 5,500円(税込)

毛穴より小さい1/100mmのマイクロ炭酸泡が肌にぐんぐんなじみ、角層最深部まで潤い成分が浸透します。

洗顔後に使うと、次に塗る化粧水の浸透がさらによくなるブースター美容液です。

泡をつぶさないよう、顔全体に広げてなじませます。
マスクを着ける前や、1日が終わったあとのスぺシャルケアに最適です。

口コミではシュワシュワとした塗り心地が気持ちいいと評判です。

肌の不調が続く場合

マスクによる肌荒れが続いて、少しの刺激でもピリピリと感じる、肌に赤みやかゆみが出るといった状態が続いている場合は敏感肌の可能性があります。
赤みやかゆみなど状態に合った対策をし、敏感肌向けのアイテムでスキンケアするのがおすすめです。

マスクによる肌荒れには肌を労わるスキンケアを

肌荒れを起こす原因別に対策とおすすめのスキンケア商品を紹介しました。

マスクの中は高温多湿なので雑菌が繁殖しやすく、蒸れや乾燥・摩擦といった刺激によって肌荒れを引き起こします。

パウダーファンデーションや保湿ミストを使用して、肌への負担を少なくする引き算ケアを心がけてください。

不織布マスク使用時の蒸れが気になる方は、さらっとしたタオルやガーゼ素材のマスクがおすすめです。
とくに綿・麻素材は生地の目が粗いため通気性に優れています。

まだまだ暮らしの必需品となるであろうマスクとうまく付き合いながら、最適なスキンケアで肌を労わりましょう。

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